すっごい個人的な意見なんだけど 川谷絵音さんの楽曲ってフルアルバムとの相性が悪い気がするの 一曲一曲の質はすごく高いんだけど それが十数曲も集まると飽和状態になっちゃってかえって聴き辛くなる そういうイメージ(事実ゲス乙女の『両成敗』はそれがあって全然聴いてない)
というわけで今回のアルバム 「超名盤!」て雑誌とかiTunesのレビューで言われてたけど正直期待半分不安半分の状態で購入 で感想
めっちゃ良いわコレ
ホントはここからうだうだとアルバム全体の印象を語ろうと思ってたけど 想像以上に良かったんで今回はあれをやります
全曲レビュー!
M1:藍色好きさ
今作のリードトラックの一曲 ジャジャジャ…とかき鳴らすイントロがシンプルながらすごく好き このイントロを通してアルバムの持つ空気感が少しずつ染み渡っていくような気がした
「君が好きだってこと以外は もう何も考えないことにしよう」
…そうだよな 嫁がいるとか考えちゃ駄目だよな……違うな!そういう歌じゃないな!
M2:雫に恋して
「涙」をテーマにした4thシングル 他のシングル曲と比べると割とシンプルなミドルチューンだけど川谷の作詞センスは存分に発揮されてる
特に「涙」って言葉をあえて使わないところにこだわりを感じた 「泣けてきたって 伝うまま流れるだけ」てよく考えると不思議な表現だよな 「泣くこと」と「涙を流すこと」を切り離すことで涙そのものの美しさを際立たせているような気がしないでもない
M3:ココロネ
今作でよく見られる「命をテーマにした曲」の中のひとつで派手さこそないが中々一筋縄ではいかない曲 「足りない」と繰り返されるフレーズが耳に残る 生きることへの執着…いや生きていたいというささやかな願いか…どこか空虚さを感じる曲でもある
M4:愛の逆流
リードトラック indigoお得意の失恋ソング 1番Aメロで付き合い始めの頃を懐かしんだと思えば Bメロでググッと別れの空気を引き寄せ そのまま「傷つけないで」と乞い願う言葉が虚しく突き刺さるサビへ 愛の逆流は激流となって2人を抗う暇も与えず引き離していく 切ねえ!…切ねえなあ!経験したことないけど!
周りの人たちのもがき苦しむようなダンスがこの曲のやるせない雰囲気をよく表してる 絵音くんのメガネが微妙とか そんなこと言っちゃダメ
前編はここまで 後編(中編になるかも)も近日中に上げれるといいなあ