ロックンロール戦線異常あり

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THE BREAKAWAYSを幻のバンドで終わらせていいのか問題

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THE BREAKAWAYSというイかしたバンドを紹介します。


THE BREAKAWAYS 「GIRL ELECTRIC」 Music Video

田舎を飛び出した3人の悪ガキが、夢の街「TOKYO」で社会の荒波にもまれながら一心不乱に夢を追いかけるサマを描いたストーリー仕立てのMV。僕はこういうのに弱い。曲もNIRVANAに代表されるグランジの流れを受けながら、重たくなり過ぎない風通しの良さがある。僕はこういうのに弱い。(2回目)。顔を隠してミステリアスな雰囲気をまといつつ、純度100%のロックンロールをひっさげてはるばるロンドンから日本のバンドシーンに殴り込みをかけてきた彼らの活躍に今後も目が離せない…

 

まあ、今は活動してないんですけど。

 

数回のライブを盛況のうちに終え、先に挙げた『GIRL ELECTRIC』が収録されているミニアルバムを出した彼らは、突如姿を消してしまった。表立った活動期間はせいぜい2か月程度。そもそもこのバンドは定額配信サービス「AWA」が近未来都市「NEO TOKYO」をテーマに開催したイベント内で初めて姿を現した。イベントのために組まれた企画バンドだったんじゃないかと思えなくもないが、「NEO TOKYO」をテーマにしたコンセプチュアルなアートワークや曲は、1発の花火で終わらせるにはもったいないほどの可能性を秘めているように思う。

 

話は変わるが、以前爆弾ジョニーのライブに行った時、彼らの登場前に印象的な前口上があった。

「彗星の如く現れ、彗星の如く一度は消えかけ、そしてまた復活した…」

爆弾ジョニーの歩みを端的に表したフレーズ。これになぞらえればTHE BREAKAWAYSは「彗星の如く現れ、彗星の如く消えてしまった」バンドだ。これからどう評価されるのか分からないうちにいなくなってしまうのはなんだかもったいないと思う反面、彼らにとって「TOKYO」は夢の街にはなり得なかったのかなと思う。彼らが「TOKYO」すら飛び出し、我々の全然知らない世界で音楽を鳴らしていたら、それはそれで面白いのかもしれない。

 

ちなみに彼らの創作のコンセプトとなっている「NEO TOKYO」という概念は「2020年の東京」に向けて作られた新たなカルチャーの事。

そう、来年である

てことで、間近に迫った「NEO TOKYO」に向けて悪ガキ3人組が再び集まり、何かを企んでいるんじゃないかと、密に期待している。