こういう時期だからこそ、ライブハウスについて書きたいなと思った。ただそれだけ。
自分がこれまで行ったライブハウスについて、それに関係あったりなかったりすることをあれこれ書くこの企画。どうかZINEの隅っこにあるミニコーナーを読むがごとく、気軽に読んでいただければと思います。
第1回 Zepp Nagoya
名古屋駅から徒歩10分、ナナちゃん人形の股をくぐってずんずん歩いた先にある無機質な灰色の建物。一応最寄りはささしまライブ駅なのだが、僕が思うに8割の人は名古屋駅から歩いている。わざわざ乗り換えるの手間だし。
キャパはおよそ1800人と名古屋のライブハウスでは最大キャパを誇るが、Zepp系列だけで見れば少ない方。それでも小さいライブハウスばかり行っていると、久しぶりに来た時にその規模の大きさに驚く。人が多いと開場されてから中に入れるまでかなり待つことになり、真冬の満員公演ともなれば会場前で延々ガタガタすること必至(上着を着たまま入ると後で脱ぐことになり邪魔になるのだ)。かなり多くの人が入る箱だが、ロッカーは外と中で相当数用意されているからかロッカー難民になったことは一度もなかったりする。
フロアは割と見晴らしがよく、前回ナンバガを見に行った時は相当後ろにいたにもかかわらず、しっかり向井秀徳をその目に納めることができた。
ライブ前はいつも横にあるでっかい建物内のゲームセンターに居座っている。大体クレーンゲームで数百円持っていかれるが、取れないと分かっていても毎回やってしまう。それが勝負師の性…
あれ
久しぶりに来たらめっちゃ改修されていた。ゲーセンも閉店したらしい。サヨナラ俺の青春。
春から新たな店舗を加えリニューアルオープンするらしい。2020年を迎え、かねてから進めていた再開発事業に本腰を入れ始めたという事か。隣の映画館は普通にやってた。
再開発事業の象徴のひとつとなっている「グローバルゲート」なる建物も暇つぶしポイントのひとつ。上の写真にある庭園は雰囲気が良くて好きだが、おしゃれな家具屋やボタニカルショップがメインなので、1人で行くには少し退屈…
と思ったらめっちゃでかい初号機がいた。どうやら名古屋の再開発事業とコラボしているらしい。驚いたけど、正直場違い感が凄くてB級スポットみたいになっているぞ…もちろん建物内にアニメショップなどはございません。
エヴァと全く関係のないしょうもない謎解き、申し訳程度のカヲル君が哀愁を誘う。
改めて周りを歩いて感じたが、やや迷走気味の再開発が進められる中で15年もの間ささしまの発展を見守ってきたZepp Nagoyaのなんと頼もしいことか。設立当初から変わらないその無機質な外見の中には、圧倒的な熱と数えきれないほどの伝説が刻み込まれているのだ。これからも名古屋で一番でかいライブハウスとして名古屋の音楽文化を盛り上げていってほしい。