「そろそろ洋楽も聴かなきゃな~」と、何度口にしただろうか。
音楽好きとして、日本に留まらず海外の音楽に手を出してみたいという気持は、結構前から持っていた。ただそれを実行に移せたのは、本当にここ数年。それまでは聴いてはみるもののいまいちハマらず、結局邦楽に流れてしまう事が多かった。最近になってようやく、「あ、このバンド好きかも」と胸張って言える海外のバンドが増えて来たと感じている。
今回の記事では、かつての自分のように「洋楽に手を出したいけどどこから手を出していいのかよく分からない…」とか「邦楽ばっか聴いてるから洋楽はハードルが高い…」と感じている人におススメのバンドを紹介する。歌詞の意味が分からずとも、メロディーやリズム感において日本のバンドと繋がる部分が多いバンドを選ばせてもらった。是非聴いてみて、日本のバンドとはひと味違うカッコよさに浸ってみてほしい。
ちなみに前編となっているのは、4バンドくらい紹介するつもりが文字量の関係で2バンド分しか書けなかったためです。
1.oasis
ベタかもしれないけど、カッコいいもんはカッコいい。
世界一有名な「不仲の兄弟」ことギャラガー兄弟が率いる最強のロックバンド。最近の日本のバンドは「メンバー同士の仲がいい」ことがファンが求めるもののひとつになっている気がするが、オアシスにそんな思いは通じない。常に一触即発、臨戦態勢、毎日がバンド存続危機!
だがそんな極限状態の中で生まれた曲は名曲ぞろい。兄ノエルのソングライティング力と、弟リアムの歌声の相性は抜群で、例え仲が悪くとも血の繋がりは裏切れないのかなと勝手に思っている。
なんだかんだ20年近くやりつつ、結局最後は喧嘩別れ。それでも解散後は各々ソロで活動し度々メディアに再結成を匂わせられていた。まあ再結成はないだろと思っていたが、最近ノエルが自宅で見つけたというオアシスのデモテープを公開。これはもしや…あるのか…?
個人的に好きな曲は「Roll With It」や「Whatever」。ノエルの歌声も好きだが、やはりリアムのあの気だるげでハスキーな歌声に圧倒的なカリスマ性を感じるんだよなあ。ちなみにこの記事はラストアルバム『Dig Out Your Soul』を聴きながら書いている。初期の名曲が注目されがちだし、確かにここまでくると1st・2ndほどの衝撃はないかもしれないけど、それでも中途半端な路線変更はせず、いい曲を作り続けたバンドだと思う。
2.Franz Ferdinand
Franz Ferdinand - Take Me Out (Official Video)
とりあえずこの曲を1:00まで一切飛ばさず聴いてほしい、衝撃の曲展開にぶっとぶから。僕は初めて聴いた時「KEYTALK」という7文字が頭をよぎった…て言うと怒る人いそうだな…
冗談はさておき、こういう「どキャッチーなリフ」と「リズミカルな曲調」のコンボって日本人がめちゃくちゃ好きな類だと思うんだけど、どうなんだろう。多分この曲が出たのが10年遅かったら、めちゃめちゃ日本人のファンを取り込めたと思うんだよなあ。(決してマイナーではなく、なんだかんだ日本には結構来てる)
15年近く活動しているバンドだが、「踊れるロック」を軸に据えた音楽性はほとんど変わることなく、年を経るにつれその深みを増していく。特に2013年発表の4thアルバム『Right Thought,Right Words,Right Action』収録の「Love Illumination」はクラブミュージックを取り入れたクールな雰囲気にロックサウンドががっつりかみ合った名曲。Vo.アレックスも歌声がダンディーになり、大人なカッコよさを醸し出すイケおじになった。最近ではエレクトロの要素も取り入れながら、「踊れるロック」にますます磨きをかけている。
また、彼らのMVには視覚的に楽しめるアーティスティックなものが多いので、まずはYouTubeで色々見てみるのもおススメ。
こういうバンドを聴くと、歌詞の意味は解らずとも、カッコいい音楽はいとも簡単に国境を超えて響くなと思います。
後編は近日中。