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あっという間に12月。1年が終わるの、早すぎませんか?
Apple Musicを使っているのですが、先日今年聴いたアーティスト数を調べたところ、なんと現時点で943ものアーティストを聴いているそうです。めちゃくちゃびっくりしました。
一方でとりあえずライブラリに入れたけどちゃんと聴いてないアーティストもたくさんいるだろうと思うと、少し反省もあります。たくさんの出会いがあることは大事ですが、質も大事にしないとですね…何においても。
そんなことより!今月もこのコーナーです!今回は偶然にも東京の若手インディーロック特集となりました。
それではどうぞ!
1.Sugar House(東京)
2019年東京で結成。結成してまだ間もないが、既に多数の音楽メディアの注目を集めているインディーロックバンド。
ヒリヒリとしたポストパンクサウンドとsonic youthのキム・ゴードンさながらの囁くような歌声が、この季節にぴったりの凍てついた空気を生み出している。
11月に念願の1st EP『Surface』をリリース。全体的に冬の曇り空が似合うバンドだが、MVも公開されている『Part of life』ではボーカルのウィスパーボイスに甘酸っぱさが乗っかり、内面の温かさが滲み出ているように感じた。その二面性が今後どう成長していくかが楽しみ。
2.続きはらいせ(東京)
サーキットイベント「下北沢にて」の出演者ラインナップを見ていてたまたま見つけたバンド。
ファズギターが唸る爆音オルタナサウンドが魅力的だが、それ以上に歌声がかなり特徴的。独特の揺らぎやコブシが合わさった中性的な歌声はさながら民謡のようで、そこから生まれるノスタルジックな空気感がバンドの個性を確固たるものにしている。子供時代の「無敵感」に想いを馳せる1曲『マッハ5000』は、まさにその個性が遺憾なく発揮された名曲。
「下北沢にて」で初めてライブを見たが、ボーカルのとにかくでかい声と無邪気な姿、それを優しく支えるリズム隊が作り出す、サウンドを超越した「人間同士のグルーヴ」に想像以上に引き込まれた。個人的に「次にクるバンド」の筆頭だ。
3.ayutthaya(東京)
ゲスの極み乙女。のほな・いこかと共にマイクロコズムとして活動していた太田美音が中心となって結成されたオルタナティヴロックバンド。他のメンバーもバンドキャリアが長いため厳密には若手…ではないのだが、若手と言っても差し支えないほどのフレッシュ感を持っている。
Gt.Vo.太田のまっすぐでクセのない歌声がとにかく聴いてて心地いい。一方で歌詞には生活の中で生まれた違和感や皮肉が見え隠れし、スパイスのように散りばめられたそれらが一筋縄ではいかないバンドのオルタナティヴな魅力を作り出している。
またシュールでアート性の高いジャケットデザインもバンドの特徴をよく表現している。特に2017年のEP『Good morning』のジャケットはシュルレアリスムの名作としてどこかの美術館に飾られていてもおかしくない出来、アナログ盤のサイズで欲しいぞ!
メンバーの脱退もありつつ、新曲をコンスタントにリリース。12月にはコロナで延期になっていたワンマンライブも控えており、今後の動向が楽しみだ。
今月は以上です!
このコーナーに載せるアーティストは自薦他薦問わず募集中です!来年もたくさん紹介していけたらと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。