ロックンロール戦線異常あり

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ライブハウス雑記 第5回「THE BOTTOM LINE」

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今池駅3番出口を出てすぐ。目の前にどんと佇む小綺麗なライブハウス。ニューヨークの老舗クラブ「The Bottom Line」の唯一のフランチャイズ店という、由緒正しい箱だ。

なんでも1980年代、海外アーティストが来日公演しに来ても名古屋にこないという、俗にいう「名古屋飛ばし」に危機感を感じた人達が、ニューヨークに乗り込み交渉した末完成させたらしい。日本と世界のライブ文化をつなぐ橋渡しのような役目を担っているともいえる。(ぶっちゃけ今でもなんだかんだ名古屋飛ばしがあるのは内緒)

 

1階はチケットカウンター、物販スペースとなっており、フロアは2階。フロアはハックフィンやクラブロックンロールのような雑多な感じがなく、落ち着いた雰囲気を纏った大人な空間といった印象。とても好きな場所だが、ひとつ難点を挙げるとすれば中央にでんとそびえるでっかい柱。人が少なければ柱を避けることができるものの、満員の状態で運悪く柱の後ろに立っちゃった時は…ご愁傷様です(一応モニターはついてるよ)

 

実のところ、この箱にはまだ2回しか行ったことがない。ただその2つのライブはどちらも、自分にとって大切な思い出になっている。The  Birthday/浅井健一&THE INTERCHANGE KILLS/a flood of circleの激アツな3マンでツレと大いにはしゃいだこと。GRAPEVINEのワンマンでそのグルーヴに圧倒され、音に酔いしれる感覚を味わったこと。どちらも「大人な雰囲気」の中で「大人のバンド」の魅力に撃ち抜かれた、印象深いライブだ。

そういえば、僕が大好きな名古屋最大級のインディーロックイベントである「IMAIKE GO NOW」のリストバンド交換場所もここ。今池のライブハウスを中心としたサーキットイベントである以上、もちろんボトムラインもライブ会場になっているのだが、好みのアーティストがいなかったり別の会場と時間が被ったりして、イベント中に入ったことはないのであった。横のBLcafeには何度か足を運んでるんだけど…

 

今池のほうに行った時は必ずといっていいほど目にする場所だが、しばらく足を運んでいない。またライブハウスで遊べるようになったら、久々にあの大人な雰囲気にどっぷり浸かりたいな〜…と思っている。