ロックンロール戦線異常あり

好きなものをつらつらと

最近グッときたバンド9月号

namsk-ks.hatenablog.com

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皆様いかがお過ごしでしょうか。

涼しい風が吹いてきてすっかり秋めいてきました。にもかかわらず、時々思い出したように「夏」が顔を出してくるのが、なんだか未練がましい昔の恋人みたいだなと感じます。もういいって!私は冬と一緒になるんだから!

そんなことより!今月もこのコーナーとなります。今回は日本の新進気鋭のロックバンド3組を紹介、それではどうぞ!

 

 

the giraffes(北海道)


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札幌発の4人組オルタナティブロックバンド。1stアルバム『Tell me waster!』は、歌声も演奏も決して洗練されていないが、溢れ出る初期衝動とその中でうごめくセンチメンタルな感性に、andymoriの1stに近い衝撃を感じられた。

そしてつい先日、新作『グラスキャットのうたかた』をリリース。同郷の大先輩であるthe pillowsの山中さわおがプロデュースしており、過去作よりもメロウな部分が押し出され、元々あったthe pillowsの影響がより鮮明に現れている。心なしかMVでのボーカルのプレイスタイルもかなり「寄せている」気が…

衝動のままにギターをかき鳴らしていた少年たちは、きっと本作をきっかけに自らの鳴らしたい「オルタナ」をさらに突き詰めていくことになるだろう。その成長がとても楽しみだ。

 

グラスキャットのうたかた - Single

グラスキャットのうたかた - Single

  • the giraffes
  • オルタナティブ
  • ¥764

 

 

 

えんぷてい(愛知)


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Twitterでたまたま見つけたバンド。1stシングル『コンクリートルーム』を聴いた時、「名古屋にこんな素敵なインディーロックバンドがいたんだねぇ」と少し感動してしまった。

ゆらゆら帝国の『空洞です』とはっぴぃえんどをモチーフにしたというバンド名に違わず、少しサイケなギターと歌謡チックな歌心の交わりが魅力。

作品を出すごとにサイケ・ドリームポップ色が濃くなっており、新作『chorus』では空間形をふんだんに使ったツインギターの絡みが、深海とも宇宙ともとれる際限のない音世界を生み出している。

一方で1stシングルに入ってる『煙』のような上質な歌ものポップスも個人的には好きなので、これからもっと多彩な姿を見せてくれることを楽しみにしている。

 

chorus - EP

chorus - EP

  • えんぷてい
  • オルタナティブ
  • ¥1222

 

 


Cobalt boy(福岡)


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福岡発の4人組シティポップバンド。 バンド名の名付け親はメンバーと交流のあったサニーデイ・サービスの曽我部恵一

1980年代の日本のシティーポップとThe 1975の中間に立つような、ギターとシンセが絡み合う煌びやかなサウンドが気持ちいい。

それでいて洗練されすぎていることもなく、激しいノイズに包まれる『swim good』の終盤などからは、ロックンロールのダイナミズムを存分に感じることができる。時々顔を覗かせる良い意味で泥臭くエモーショナルな一面は、名付け親のサニーデイ・サービスに通じているといえるかも。

先日1stフルアルバム『SANSO』を出したばかり。海をバックに物憂げな表情を浮かべる少年を描いたジャケットはインパクトがあり、ここでピンとくる人も少なくなさそうだ。

 

SANSO

SANSO

  • Cobalt boy
  • ロック
  • ¥1528

 

 

今月は以上です。

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