ロックンロール戦線異常あり

好きなものをつらつらと

最近グッときたバンド 7月号

先月号はこちら↓

namsk-ks.hatenablog.com

 

皆様いかがお過ごしでしょうか。

オリンピックが始まりました。いろいろと言われていましたが、いざ始まるとやっぱり皆テレビつけてますよね。なんというか皮肉めいたものを感じなくもないですが、かくいう自分も女子スケボーですっかり熱くなっていました。

さてこのコーナーも早いものでもう3回目、だんだん更新タイミングが遅くなっているのがやや心配ですが、7月号も元気にやっていきます!それではどうぞ。

 

1.pavilion(東京)


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2000年代初期のガレージロックリバイバルの流れを汲むロックバンド。KANA-BOONの谷口鮪もおすすめに挙げるなど、最近俄かに注目を集めている。先日発表されたシングルの表題曲『yumeji over drive』は骨太さを残しつつも武骨になりすぎない、カジュアルなサウンドが心地いいキラーチューン。

一方でシングルの2曲目『conifer』のネオサイケなアプローチからは、oasisよりThe Verveが好きなのかな?と思わせるような捻れたセンスを感じる。今作で見せた2面性が今後どう研ぎ澄まされていくのか楽しみなところ。

 

Yumeji Over Drive / conifer - Single

Yumeji Over Drive / conifer - Single

  • pavilion
  • ロック
  • ¥306

 

 

2.Klaxons(ニュークロス)


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2000年代半ばのポストパンクリバイバル→ニューウェーヴの流れを辿る中で見つけたイギリスのバンド。特徴的な裏声、ダンスミュージックとパンクロックを融合させたサウンドは「ニューレイヴ」と呼ばれ、当時の音楽メディアや他のバンドにめちゃくちゃ絶賛されたそうな。

世界的にヒットした1st『近未来の神話』を聴いたが、肝心の「エレクトロとパンクの融合」に関しては綺麗にまとまってるとは言いがたい。『Atlantis to interzone』のような、融合させたはいいが勢いあまってプログレの域に突っ込んでしまった曲もある。だがその「歪さ」の中に間違いなく光るものがあり、感覚的に「カッコいい…」と感じられる魅力に溢れている。

3枚のアルバムを出して2014年に活動休止。ひとつのムーヴメントの渦中を彗星のように駆け抜けていったバンドだ。

 

Myths of the Near Future

Myths of the Near Future

  • Klaxons
  • ロック
  • ¥1731

 

 

3.The Goon Sax(ブリスベン)


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オーストラリア、ブリスベン出身のスリーピースバンド。恍惚と憂いが混じる男女のツインボーカルで、思春期の若者が抱く生々しい感情を歌う。煌びやかなギターポップの打ち出しつつ、シューゲイザーやオルタナ特有のどよ〜んとした空気も随所に表れていて中毒性が高い。

かなり「通より」の日本好きで、ドラムのライリーは裸のラリーズや灰野敬二など、日本のノイズロックにかなりの影響を受けているらしい(先日リリースしたアルバムからだと、『Desire』にその片鱗が見られる)。また一時期は大林宣彦監督『HOUSE』の登場人物にならって、メンバー同士あだ名で呼び合ってた時期もあるとか。一筋縄ではいかない彼らの音楽性の背景に、日本のアングラカルチャーがあるというのは何だか嬉しいね。

ちなみに、アルバムをプロデュースしているのはジョン・パリッシュ。カートコバーンもお気に入りに挙げていたPJ HARVEYとの活動が有名で、最近だと一時期SNS広告でよく流れていたdry cleaningのデビュー作にも携わっている。

 

Mirror II

Mirror II

  • The Goon Sax
  • オルタナティブ
  • ¥1528

 

 

今月号はここまで!

こちらのコーナーで取り上げるバンドは自薦他薦問わず募集中です。来月もよろしくおねがいします。