いつものようにYouTubeの広大な海を泳いでいたらあるバンドを見つけた。Transit My Youth、ザラついたギターの音がいい感じで、なんとなくthe pillowsの姿がチラつく。
…あれ?
あ!
ああ!!
めちゃくちゃわかりやすいバスターズだった。しかもただでさえ私服にしにくいと評判のピロウズTシャツの中でもズバ抜けて着づらい「RUNNERS HIGH Tシャツ」!。マジのファンです、これは。
自分と同じものが好きな人に好感を持つのは当然のこと、そんなこんなで1発でこのバンドに惹かれたのでした。
Transit My Youth、2017年に活動を開始した男女混成の5人組バンド。男女ツインボーカルのシンクロ率の高さもさることながら、個人的に好きなポイントは「ギターが結構うるさいところ」。ハイパワーな歪みが効いたシンプルなギターと、多彩なサウンドを生み出すポップなキーボードがバランス良く噛み合っていて、「こういうのを『パワーポップ』というのか…!」と勝手に納得してしまった。
そんな彼らは2020年10月、初の全国流通版『怠惰と日々』をリリースする。妙にキマッたアー写とともに解禁された新曲「P.P.G.」は、彼らの持ち味であるツインボーカルの魅力を2分ほどの短尺にこれでもかと詰め込んだロックナンバー。
I don't necessary that mean and too moneys
《俺には意味も金もない》
Do you hear why it's?
《なぜかって?》
"Cos I feel shitty."
《愉快だからさ!》
I sing for such a feeling
《こんな感じで歌ってる》
It's to be very easy
《すごく簡単だぜ》
まさに今「RUNNERS HIGH」なモードにあることを証明するような、勢いのある無邪気な歌詞が頼もしい。このままどこまでも走り続けてほしい、そんなバンドだ。いつかピロウズと共演できることを願うぜ。